こんにちは!
まれ子です。
私が強迫性障害の診断を受けたことは以前別の記事でも書きましたが、今回はそのことについてちょっと掘り下げてみようと思います。
ちなみに、私がメンタルクリニックに行き強迫性障害の診断を受けるまでの経緯はこちらに書いています。
さて本題ですが。
私が強迫性障害を完全に治せたか?というと、正直治ってはいないと思います。
もう結論になっちゃいますがね。(笑)
というよりも、元々の私の性格(完璧主義・真面目・気にしすぎる)があるので、この先も完全に良くなるということはないんじゃないかな・・・と思っています。
だけど、強迫性障害の症状を落ち着かせて気にせずに生活することは出来る!!
(現に私が今そんな感じなので^ ^)
私がそう前向きに思えるようになったのは、様々な理由があってのこと。
ザッと挙げると↓
- 本を読んだこと
- 規則正しい生活
- 人を頼ること
こんな感じ。
ということで本記事は、強迫性障害と診断された32歳子持ち主婦の私がどんなことを考え実践し、良い方向に進んできたか。
この辺りをまるっと書いていきます!
そもそも強迫性障害とは?
まず本題に入る前に、強迫性障害についてあまりよく分からない方もいると思いますので、簡単に説明から。
強迫性障害とは
生活をしていると、「鍵をかけたかな?」「元栓ちゃんと閉めたかな?」と気になることって誰しもあると思うんです。
でも強迫性障害の人の場合それが過剰に気になってしまい、何度も何度も確認を行い(それでもなかなか安心できない)、生活に支障が出てきてしまいます。
度を超えた不安感やおかしなこだわりといった感じです。(自分でも「おかしい」という自覚はちゃんとある。)
また、出る症状も人それぞれで、戸締り関係で不安になる人(確認行為)もいれば、「手が不潔」と感じてしまい何度も手洗いを繰り返す場合もあります。(不潔恐怖)
他にも、
- 誰かに危害を加えてしまうんじゃないかと不安になる。(加害恐怖)
- 不吉な数字や幸運な数字にこだわり過ぎてしまう。(数字へのこだわり)
- 物事を順番通り行わないと不安になる。(儀式行為)
など、人によって様々な症状が現れるのが強迫性障害の特徴です。
現在の私の状況
私自身に現れた主な症状は(確認行為)と(加害恐怖)です。
これについて詳しくは次の章で書いていきますが、まずその前に。
私は現在、通院はせず薬も飲まずに自分で症状をコントロールしながら生活していますが、それは医師と相談した上でのことです。
過去に今より重い症状が出ていたときは、短い期間でしたが病院で処方された薬を飲んだこともありました。
現在は生活に支障が出るほどの症状がなく、自分自身で「辛い」と感じることがほとんどないので医師が「薬は飲まなくても良い。」と判断し、今に至っています。
(強迫性障害の場合、この「自分自身が辛いかどうか?」という部分がとても重要。)
なので、辛い症状でお悩みの方は専門家に相談することも一つの手段としてぜひ考えてみてくださいね。
ということで本記事は、強迫性障害に対して「病院に行かずに治すこと」をすすめるものでは決してありませんのであらかじめご了承ください。
あくまで、私の場合の一つのケースとしてご覧いただければ幸いです。
強迫性障害と診断されたときの私の症状
先述で、強迫性障害は様々な症状がある!と書きましたが、ここからは私自身に起こった症状について詳しく書いていきます。
私、何かしちゃってない?(加害恐怖)
何にもしていないのに、「何かやっちゃったらどうしよう?!」って思い込む症状。
普通の「心配性」のときには思い浮かばない考えで、まわりからは理解されづらい、辛い症状だなって思います・・・。
具体例として。
例えば道で誰かとすれ違うとします。
全く知らない人とです。
誰か他人とすれ違い、言葉も交わすことなくそのまま通り過ぎる。
普通ならそれで終わりですよね?
しかし強迫性障害の場合、「私、今ちゃんとすれ違えていたかな・・・?!もしかして今の人のこと、はっ倒してないよね??!!(ノД`)怪我してない?!」
と考えてしまうんです。
いやいや!そんなことありえないでしょ!!!って思うけど、大真面目にそう思い込んじゃうんです。
結果、すぐに振り返り、すれ違った人が普通に歩いて去るのを確認してやっと安心する。
そんな日常です。
普通の感覚ならありえないでしょ?!って思うことを真面目に考え混んでしまう。
それが加害恐怖の辛いところです。
とにかく確認しまくる!(確認行為)
確認がとにかく多い!!!(ノД`)
めちゃくちゃ多い!!!
どうでも良いことをめちゃくちゃ確認します。
(もちろんそのときはどうでも良いなんて思っていない)
私は元々心配性だったので、確認自体は昔から多い方でしたが、強迫性障害の場合は病的な確認というか。
私が一番辛かったのは、手紙を送るのにものすごい時間がかかってしまうことでした。
手紙を出すためには、「宛名」「住所」「本文」を書く必要がありますが、強迫性障害の人間にとっては確認の要素があり過ぎるんです!!!(ノД`)
相手の名前や住所を間違うなんて絶対絶対避けたいことですし、本文の誤字はもちろん、言い回しだっておかしなところがあっては絶対にいけない!
封筒に異物が混入したらどうしよう?とか、とにかく何か失礼があったらいけない!って。
そんな訳分からない不安やこだわりに縛り付けられてしまい、せっかく書いた手紙をなかなか投函できません。
最終的に、手紙の宛名と本文を携帯で写真に撮ってから(あとで不安になったときに確認できるように)、意を決してなんとか投函してました。(苦笑)
「確認行為」自体は、普通の人でもやる行為ですが、強迫性障害の場合はレベルが違います。
確認のために生活がしづらくなってしまうのが特徴です。
強迫性障害への向き合い方が好転したキッカケは「読書」
私と強迫性障害の関係を大きく変えたのは、とある本と出会ってからです。
それはこちらです。
ネットで強迫性障害について調べていたときに見つけた本なのですが、すごく良かった。
本の内容を詳しく書くことはできませんが、強迫性障害が一体どんなものか?という部分が詳しく書いた本なんです。
その上で、どんな風に対応していけば良いのかも詳しく、納得できるように書かれています。
実はこの、強迫性障害の正体を知るということが、症状を落ち着かせるためにはすごくすごく大切で、私はこの本に出会ったことですごく前向きな気持ちになれました。
強迫性障害としっかり向き合おう!って思えました。
というよりも、本を読むことで強迫性障害と戦うための土台をしっかり持てて、心の安心を得ることが出来たんですよね。
本当、オススメの本です!
この本は、こちらの記事でもご紹介しています。
その他、心配性の方へ向けたオススメの本も併せて紹介しているので、良かったらご覧ください!!
強迫性障害の症状が落ち着くとき
ここまでで、私がいかに不安や心配に囲まれた生活をしてきたかはお分かりいただけたと思います・・・。
でも、それらの症状が24時間365日ずっと続くわけではないんです。
心の不調なので、もちろん波もあります。
「昨日は何度も何度も確認してしまったけれど、今日は一度の確認で家を出られた!」とか、「昨日は気にしていたことが今日はなんとも思わない」とか。
もちろんその逆もあります。
そんな日々を過ごしていると、徐々に、調子の良い日悪い日にもパターンがあり、自分の中での法則があることに気付いてきたんです。
(私は元々、物事の法則を見つけるのが大好き(笑))
法則に気付いてからは、強迫性障害との向き合い方がまた大きく変わりました。
では、どんなときに強迫性障害の症状が落ち着いたか?
その辺りをまとめて書いていきます!
規則正しい生活をする
私、大人になってからずっと夜型人間でした。
朝起きる時間から逆算し、6時間睡眠をギリギリ取れる時間に寝る。
寝るまでの時間は、ネットサーフィンをしたり動画を見たり、独身時代なんかはダラダラお酒を飲んだりすることもしばしば。
「早寝」なんて言葉は私の中には全くなくて、むしろ寝る前のこのダラダラタイムが一番の癒し時間\(^o^)/って信じていましたしね。(笑)
ていうより、そもそも夜になっても眠くならなかったんですよね。
その夜型生活は、強迫性障害の診断を受けてからもしばらくは変わりませんでした。
で・も。
そんな夜型生活をしている私でも、たまたま早寝をしたときがあったんですよね。
珍しく、子供を寝かしつけたまま寝てしまったとき。
7時間〜8時間睡眠をしっかり取れたとき。
私は気付いてしまった・・・!
その翌日、すごく調子が良いことを。
確認が少ないし、不安の沼に落ちにくい!!!
心配事が浮かんでも全然ズドーンってならないんですよね。
そして、私は確信しました。
睡眠って大事・・・(ノД`)
とっても大事!!!
おまけに、睡眠をしっかり取ると毛穴もキュッと引き締まるじゃないか!!!(30代にはとっても嬉しい・・・!(笑))
そこから私は規則正しい生活を心がけるようになりました。
今、私の早寝生活に欠かせないものとなった相棒はこちら!
オススメです♪
時間に余裕を持てたとき
私の場合、時間に余裕がなかったり時間に追われている状況だと確認が多くなります。
焦っていると、何回も何回も確認してしまう。
それでもなかなか心が納得出来ない。
目に入ってくる情報を脳が一致しない状況が生まれます。
きっと、焦っているから脳が情報を上手く整理出来ていないんでしょうね。
だから、出発前なんかは要注意!
時間に余裕を持って、まずは心を安心させること。
余裕があると確認が少なくて済みます。
誰かに悩みを相談する
ここまで見てもらって分かると思いますが、強迫性障害の悩みってなかなか独特です。
私も、自分が強迫性障害になってはじめて知った症状ばかりですし、自分で自分の症状がおかしいなって分かっているからこそ、辛いんです。
自分の考えが普通じゃないって自分が一番分かるから、誰にも相談できない。
「変な人って思われるだろうな」ってついつい考えてしまうから。
なので、私もしばらくは誰にも相談出来ませんでした。
病院に行ったので、夫や母親だけには伝えてましたが、友達にはどうしても言えなかった。
でも、病院で診断されてからは一人では本当辛くなってきてしまい、思い切って友達に言ったんですね。
そしたら、思いの外普通で。(笑)
心の病気になってしまったことが恥ずかしくてなかなか言えなかった私ですが、言ってみると案外普通なんですよ。
逆に友達に打ち明けることで、自分と強迫性障害がやっとつながった気がして、むしろ気持ちが晴れました。
現在は、何かあるとすぐに話しています。
共感を求めるときは母親と友人に!
そうだねそうだねって話を聞いてくれるので本当ありがたい!
逆に、夫はスパッと切ってくれる!!(笑)
「ま、大丈夫っしょ!」と(笑)
夫は私と真逆の性格なので、その部分で救われます。
もちろん、「私は強迫性障害です!」ってみんなに大々的に発表する必要はないと思います。
人に話すのは嫌だな・・・って思うのなら、無理にとは言いません。
だけど何かのタイミングで、「誰かに聞いて欲しいな」って思ったのであれば、それは一つのチャンスかもしれません。
誰かに話して味方になってもらうのも結構良いものですよ^ ^
強迫性障害の症状が酷くなるタイミング
今度は逆に、強迫性障害の症状が酷くなるタイミングについてです。
これは簡単です!(笑)
良くなるときと真逆のタイミング。
- 余裕がないとき(時間と心)
- 睡眠時間が少ないとき(私の場合は6時間以内)
- 家族関係が良くないとき
あと一つ付け足すとしたら、体調不良のとき。
私は2020年に貧血になってしまい、数値的にはそこまで酷くなかったのですが、念のため鉄剤を飲んだんですよね。
そしたら、貧血が改善していくと共に強迫性障害の症状も軽くなった(気がした)んです。
鉄剤の処方をしてくれた内科の先生にそのことを話したら、「もしかしたら体が元気になって良い影響が出たのかも〜」とのことで。
貧血と強迫性障害についてのはっきりとした関連性は言われませんでしたが、心を元気にするためにはまずは体からだな!と確信した出来事でした。
そのころはまだ遅寝をしていた時代だったので、早寝を実践していればもっと元気になれたんだろうな〜と今となってはちょっと後悔です。(笑)
その頃のことについてはこちらの記事で詳しく書いていますので、良かったら眺めてみてください!
2020年、新型コロナウイルス&大厄のダブルパンチでした(ノД`)(笑)
強迫性障害の症状に効果があった行動
ここまでのところで、強迫性障害の概要や強迫性障害になった私が考え行動したことをまとめましたが、こちらの章ではもうちょっと具体的なことを書きます。
それは、私が強迫性障害の症状を落ち着かせるためにどんなことに気を付け生活したか。
私は認知行動療法も受けたことがありませんし、医師から具体的なアドバイスも受けていません。(メンタルクリニックを受診した際は、あっさり薬を処方されただけでした。(笑))
ということでこの章では、私自身が本から学んだり、症状がひどい時期とそうでない時期を過ごしてきて思ったことを書いていきます。
強迫性障害の情報って、あるようで実はあまり無いんですよね。
書籍も決して多くは無いし、ネット情報だって限られてるなぁと・・・。
デリケートな部分だし、独特な症状もあったりするので、リアルな声を発信する人が少ないのかもしれませんね。
そんなこんなで、あくまで私のケースではありますが、辛い症状に悩む方にとって少しでも何かヒントになればと思い書いていきます。
基本的なことですが、これ重要。重要中の重要!(笑)
強迫性障害と闘う上で、ベースとなるのがこの睡眠だと私は思っています。
睡眠をしっかり取ると、まず、朝の目覚めが違います。
頭がスッキリそして一日のイメージが明るくなるんです。
強迫性障害に限った話では無いですが、良いイメージで一日をスタートさせるのってやっぱり気持ち良いですよね♪
具体的なことを言うと、睡眠をしっかり取れた日は、圧倒的に確認の回数が少なくて済む。
一回の確認に集中出来るので、脳もすぐに反応しそのままズルズル無限の確認ループに入り込みにくい。
気になっても確認しない!!
もちろん、人間としての最低限の確認はしますが、「これ以上は強迫性障害の症状だな」っていうラインを超えての確認はグッと堪えます・・・。(強迫性障害の人はそのラインが分かると思います。)
ただ。
辛い、、辛いんです。
確認すればす楽になるっていうのは分かるんですが・・・そこをグッと堪えます!
というのも、確認すれば一瞬は楽になりますが、それはあくまで一瞬の快楽というか(笑)
一度確認してしまうと、次の日も同じ確認をしないと気持ちが済まなくなってしまうので、明日の自分のためにもグッと耐えます!
そして、「確認したい・・・!!!」という気持ちの高まりを上手に逃す。
出産でいう、いきみ逃しみたいな感じで。(ちょっと違うか。笑)
でも不思議なもので、「確認したい!」のピークはやがて過ぎていきます。
そうすると、平気になるんです。
さっきまで気になっていたことが今はそうでも無い。
そこまできたら「よっしゃーーー!」と自分をめちゃくちゃ褒める!!!
この繰り返しで、私はどんどん自分に自信がつけていきました。
もちろん、今書いたようにピーク逃しが上手く行く日もあれば、どうしても欲望に負けてしまう(確認してしまう)日だってあります。
確認してしまう日ってかなりの割合で睡眠不足のときなんです。(私の場合)
ここで①と繋がる訳なんですよね。
だから、私と強迫性障害との戦いには睡眠が不可欠なのです\(^o^)/
シンプルですが、この①②ステップが、私が実践して強迫性障害に対して効果を感じた内容です。
めちゃくちゃシンプルですが、どんな一番手軽で無理なく効果を得られる方法と思っています☆
強迫性障害と仲良く生きて行こう
今回、強迫性障害のことを記事にすることは、実は私にとってすごく勇気のいることでした。
なぜかと言うと、心のどこかで「心の病気になってしまった」というのはやっぱり隠したい部分でもあったから。
でも、長年心配性として生きてきた私が、30歳を過ぎて強迫性障害になってしまったのは実はすごく自然な流れで、心配性と強迫性障害は隣り合わせでした。
だから何が言いたいかと言うと。
こうなっちゃったのはしょうがないってことです。(笑)
元々の性格もあるし、これからも自分の性格の一部として受け入れていこうって。
ある意味諦めました。(笑)
あ、諦めるって言うのは「強迫性障害を隠すこと」をです。
メンタルクリニックに行ったときに医師に言われたのですが、
「元々心配性の人が、何かをきっかけにしてガクッと症状が酷くなることがある。
それが強迫性障害だよ。」
と。
これ、本当にその通りだと思います。
心配性と強迫性障害は常に隣り合わせ。
どこで心配性と強迫性障害を分けるかと言うと、自分が辛いか平気か、と言う部分になると思うのですが、基本的には隣り合わせなんですよね。
だから私は、基本は心配性人間。たまに強迫性障害って感じで自分のことを受け入れることにしました。
それはこれからも変わらないと思います。
なので、このブログでは基本「心配性」と名乗っています。
たまにこんな風に強迫性障害の記事も書いていきますね!
最後になりますが。
どの病気もそうですが、人によって症状が軽い場合もあれば重い場合だってあります。
なので、無理に自分でコントロールしようとすると下手したら悪化させてしまうことだって考えられる・・・。
ですから、生活に支障をきたす場合や、自分自身で辛いなと思ったときは病院で相談することも一つの手段に入れてみてください!
私も、しんどくなったらまた病院に行きます。
心配性や強迫性障害とは長い付き合いになりそうなので、まずは仲良くやって行こうと思っています。
あなたの症状が少しでも楽になりますように☆