今回も前回までの続き、完結編です。
▼前回まではこちら
このシリーズ、ここまで引っ張るつもりはなかったのですがいろいろな思いが溢れすぎてしまい長くなり…この度ようやく完結です。
①②をまだ読んでいない方はぜひそちらから読んでいただけたら嬉しいです。
心のモヤモヤが晴れないまま妊活に突入
これまでの流れとしては以下の通りです。
2020年8月 左胸の下に小さなしこりを見つけ受診→良性のものと診断される。半年後の再診予約を取る。
2021年2月 初診から半年後の再診→しこりの大きさ変わらず、またしても良性のものだろうとのこと。半年後の再診予約を取る。妊活を始めて良いか確認を取る。→妊活OK。
といった感じでした。
二度にわたり、異常なしという診断ではあったものの、二度とも「半年後にまた診せて欲しい」とも言われ、その言葉に私は安心できず(むしろ不安でいっぱい)、ずーっとモヤモヤ過ごしている。ということですね、簡単に言うと。
あと、再診の際に医師に聞いた妊活の確認についてなのですが、「妊活OK」というのは、胸のしこりが問題ないからOK!という意味ではなく、あくまでも検査のとき妊娠中でも大丈夫だよ!検査できるよ!という意味でのOKです。(先生の言うニュアンス的にそんな感じでした。)
私の性格上、こういうモヤモヤがある状態で何か次の行動を起こすというのはすごーく苦手なのですが、妊活となるとそうは言ってられないな、と思って。
一瞬、また半年後の再診の結果を待つ…?とも考えましたが、半年後にもしかすると「また半年後!」って言われるかも分かりませんし、何よりも、すぐに子どもを授かれるかどうかも全く分からないことなので。
まぁ単純に半年という時間は大きい!
私たち夫婦が20代ならもしかすると様子見をしたかもしれない。(コロナ禍ということもあるし…)
でも私は32、夫に関しては40になっていたので、
妊活を開始するか?
それとも
もう半年待つか?
うーん…と少しだけ悩み、やっぱり待ってられない!妊活しよう!!
と決めました。
普段うじうじ悩む私にしてはすごく思い切った決断で、珍しくエイヤーっと決めました。
夫にはほぼ事後報告。(笑)
一人目のときと同様、ル○ルナを見ながら排卵日を確認…!
そして、ありがたいことに妊活開始後まもなく二人目を授かることができたのです。
ただ、妊娠発覚後なかなかトラブルもあったりして心配事も出てきたわけなんですが、それに関してはこちらの記事をご覧ください。
別の記事でも書いたのですが、妊娠が分かった瞬間から(いや、分かるちょい前から?)酷いつわりに襲われ( ;∀;)
つわりのせいで(おかげで?)しこりの存在は以前と比べて私の中でだいぶ薄くなっていた時期でもあります。
ただ、もちろん完全に忘れることなんてないので、妊婦健診で「赤ちゃん順調です」と言われるたびに、「どうかどうかしこりもなんともありませんように!」と祈ってはいました。
しこりのことは気になるには気になるけど、それ以外にも気にしないといけないことが増えて、胸ばかりに気を取られてはいられない!って状態でしたね。(それでも毎日しこりのチェックは欠かさなかったけど!病院で毎日確認はおすすめしないと言われたのに守れなかった…(^^;)
ある意味、妊娠することで他に気が行き良い影響があるかも?という夫の予言は当たっていたかもしれませんね。(笑)
▼こちらの記事参照
そんなこんなで迎えた妊娠初期の健診で、産婦人科の先生からこんな案内があったんです。
それは、妊娠初期の乳がん検診について。
先生曰く、年々乳がん患者が増加の傾向にあり、若年層にも増えていると。
それは妊娠中も例外ではなく、早期発見が何より大事だそう。
そのために、妊娠初期の妊婦さんに乳がん検診を勧めているのですがどうしますか?という内容だったんですね。
おお、なんとタイムリーな話題!と思い聞いていたわけなんですが、先生が言うには、妊娠が進むと乳腺がどんどん発達していき、検査で異常を発見しづらくなるとかで。
それで妊娠初期の段階で検査を勧めているんです。ということでした。
もう、まさに私に関係している話題だったのでこのタイミングで先生に今までの経緯を話したんです。
すると先生は、「かかりつけの病院があるなら、そちらで詳しく診てもらった方が良いですね」と。
うんうん。
まぁ、そうですよね。ってことで産婦人科での乳がん検診は断ったのですが…ここで一つ気になることが。
それは先生の話にあった「妊娠週数が進むと乳腺が発達して異常が見つけづらくなる」という部分。
乳腺外科での再診予約が2021年8月。
…つまりそのとき私は妊娠8ヶ月なのです。
バリバリ妊娠後期じゃないか!!(゚∀゚)
…2月の再診のときに先生に妊活の許可はもらっていたけど、果たして妊娠8ヶ月のときに検査ってしてもらえるの?!
ふと、一人目のときの胸の様子を思い出してみる…
うん、その頃かなりパンパンだったはず。
え、急に不安になってきたんですけどー!!!
妊娠8ヶ月になり再診のためいざ病院に行って、検査できませーん!ってことになったら…
私の不安はどんどん持ち越しになってしまう!!!( ̄▽ ̄)
それだけは嫌だ!
絶対に避けたい!!
……
急に不安な気持ちがどんどんと溢れ出し、その後助産師さんとの面談もあったのですが心ここに在らずの状態に。
一刻も早く乳腺外科に確認せねば!!ということで、家に帰ってすぐに乳腺外科に電話。
結論から言うと、妊娠8ヶ月でも検査は可能ということでした。
安定期さえ過ぎていれば、いつ来てもらっても大丈夫ですよ〜と。
ただ、「病院側はいつでも大丈夫だけど、むしろ妊婦さんの方が心配です。」とも。
「妊娠8ヶ月だとお腹もかなり大きくなる頃だし、その状態で仰向けになり触診だのエコーだの、そっちの方が心配です。」と。
「なので、産婦人科の先生とよく相談をして、安定期を過ぎてから体調の良い時期を見計らって来てくださいね。」という内容を電話で教えてくれました。
電話を切って、とりあえずホッと一安心。
良かったぁ〜、とりあえず診てはもらえるのね…( ;∀;)ホッと。
その後、産婦人科の先生にこの内容を伝え、当初の再診予約よりも一ヶ月半ほど早めて乳腺外科には行くことになりました。
2021年7月・乳腺外科二度目の再診
月日は流れ、あっという間に7月になりました。
当初8月末予定だった再診予約ですが、先に書いた理由により少し早めて7月初旬に。
この5ヶ月間は、妊活を開始したり妊娠初期のつわりがあったり様々な妊娠マイナートラブルも発生したりして、正直あっという間に過ぎました。
コロナに関しても、妊活を開始したあたりはだいぶ感染者数も少なくなっていたのですが、気候が良くなるにつれて徐々にまた増えていき…。
いろんなことをグルグルと頭の中で気にする日々でした。
もちろんしこりのこともしっかりと頭の片隅に置いていたので、お風呂では毎日触診。(検査技師さん、ごめんなさい。約束守れなかった…笑)
なんですが、毎日胸を確認していた私でもはっきりと分かるくらい、妊娠中の胸って変化していくんですよね!
胸自体もパーン!と張るし、胸の中にあるいろいろなゴリゴリ(おそらく乳腺)も多くなる!
しこりの位置を毎日触って確認していた私ですら、「あれ?しこりどこいった?!」状態でしたね。
そんなこんなで迎えた7月の二度目の再診日。
今回は一週間前からカウントダウン開始。(前日くらいからは緊張のあまり口数も減った笑)
当日は夫に車で送ってもらい乳腺外科に向かいました。
病院に到着後の流れはこれまでとほぼ一緒なので大胆に端折りますね!笑
エコーの元気な検査技師さんも、これまで同様、私の不安をお喋りで和ませてくれましたよ!
しこりがあるのが左側の胸なので、最初左胸のみのエコーだったんですね。
それで「はいっ!終了です!」ってこれまで同様、サササーッと検査技師さんは退室されたんですが、なぜかすぐにまた戻ってきて。
「やっぱり時間あるから右胸もエコーやっておきましょう!」と。
私は何の疑問も持たず、(そうだよね〜!せっかく来たんだから右胸もやってもらった方が安心安心^ ^)と思い、
「お願いしますー!」って答えたんですが、
すぐに検査技師さんが、
「あ!あれですよ!!!右胸に気になるものがあったとか何か問題がありそうとか、そういうのじゃないですからね〜!変に心配しないでくださいねっ!」とフォローしてくれて。(^^;
私にしては珍しく深読みしていなかったのですが、この対応を聞き改めて、この検査技師さん良いなって思いました^^
お喋りたくさんしてくれるのだって、私のように不安を抱えて病院に来る患者さんが多いからなんだろうなって。
ま、人によってはお喋りあまりしないでーって思う人も、もしかしたらいるかもしれないけど、私にとってはとてもありがたい存在。
これからもその調子でいて欲しいです^ ^(←どんな目線よ笑)
そんなこんなで感謝しつつエコーも無事終え、再び待合室へ。
戻ってきたら、人がさらに増えてるーーー!
この病院に来るのは三度目ですが、多分過去一。
この日も年齢層は40代〜60代の方が多め。
中には男性もいらっしゃいましたね。
テキパキスタッフさんばかりのこの病院で、これだけの人数が待っているということは、それだけ胸のトラブルで不安を抱えてる方って多いんだなって改めて思いました。
そうこうしているうちにあっという間に私の名前が呼ばれ、診察室へ。
ドキドキ…
三度目だけどやっぱりこの瞬間が一番緊張するわ…(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)
トントン
まれ子「失礼します…」
先生「まれ子さん!これ見て!」
いつもの感じで席に着く間も無く説明を始めた先生。
先生「まれ子さん、今回もいろいろ診たんだけどね、やっぱりね、何もないのよ。」
(へ???(°_°)何もない?!)
まれ子「何もないんですか…?」
先生「そう。怪しいものは何もないですね!」
まれ子「じゃあ、ここにずっとあるしこりは…?」
先生「おそらく乳腺でしょう。怪しいものだったら別の写り方をするんですよ。つまりこれは問題ないです。」
「問題ない」
去年乳腺外科に来てから、初めて言われた言葉。
そして、私がずーっと待っていた言葉でもある。
や、や、やっと言ってもらえた(´;ω;`)と心の中で喜んでいると先生が、
先生「なので、次回来るのは一年後とかそのあたりで大丈夫です。まれ子さん妊娠してるから、授乳を終えたタイミングでも大丈夫ですし^^」
(えええー!それってつまり、次回は私にお任せで、いつでも大丈夫ってことじゃないですかぁー!)
よ、よ、良かった…( ;∀;)
この瞬間、ずっと私の肩にずしーっと重くのしかかっていた不安の塊が、どこかにスッと飛んでいったような感覚を覚えました。
2020年8月にしこりを見つけてから約一年。
ずっと安心が欲しくて乳腺外科に来ていて、でも二度も「半年後」と言われ苦しかったこの期間。
今回受診するときも、(もしかしたらまた半年後って言われてしまうかも…)とどこかで不安があったので、やっと聞けた「問題ない」という言葉はホント嬉しかったし、何故か達成感も感じていました。
時間は尊くて大切なもの
7月の再診から、一ヶ月ちょっと経ちました。
もうしこりのことはほとんど忘れて生活しています。
毎日のようにお風呂で胸のチェックすることもなくなりました。(これからは検査技師さんの言う通り、一ヶ月に一度くらいのチェックにしていこうと思います^ ^)
この一年間、左胸のしこりは私の中に不安の種としてずっと存在していました。
そのせいで、何をしてても胸のしこりのことが引っかかり心はいつも不安で、心から物事を楽しめないようにすらなっていました。
ちょっとそれは大袈裟じゃない?と言われるかもしれませんが、私って根本がこういう人間で(^^;
自分の心にスパッとハマる言葉を貰えないと、周りがどんなに「大丈夫!」と言ったって自分が納得出来ない。
だから多分、読んでいる方の中には、半年前の先生の言葉と今回の言葉、何が違うの?って思われる方もいるかもしれませんよね(^^;
そんな人間なんです、私(笑)
というか、歳を重ねる毎に、こういうこだわりが出てきたような気がします…
まぁ、いずれにせよ、今回の件で一年間もの長い期間、心が曇ったまま生活をしていたわけで、その点についてはやっぱり反省。
起こる出来事や、誰かの言葉に一喜一憂しているようでは、これから長く続く人生この調子で無駄ばかりになってしまうなと。
今までも不安や心配事のせいで良い時間を台無しにしてしまったことはあったけど、一年間って…一年間ですからね( ;∀;)
今回のことがある意味、良い教訓になりました。
時間って大切。
子どもと過ごす時間。
夫と過ごす時間。
30代の自分の時間。
どれもこれも尊くて大切なものです。
長ーい記事に最後までお付き合いいただき、本当にありがとうございました。
このシリーズはここで完結です。
また別の記事でお会いしましょう!