今回は前回の続きです。
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2020年8月ある日突然胸にしこりを見つけ、乳腺外科に駆け込んだ私。
そこから約一年間に渡るしこりと私の戦いが始まりました。
私のメンタルはどうなっていくのか?!
良かったら読んでみてくださいね!
しこりが気になって気になって仕方ない毎日
2020年8月、左胸のしこりが気になり乳腺外科を受診した私。
病院では「異常は見られない、今のところ。ただ、また半年後に診せて欲しい」とのこと。
これ…皆さんならどう捉えます?
おそらくですが、異常なしという言葉を聞いて「はぁ、良かった」と安心する人が多いと思います。
だって異常なし、ですからね。
ですが私の場合はその後に続いた「今のところ」という言葉にびくついてしまうんです。
今のところということは、じゃあ、これからどうなるかは分からないってことだよね?って。
異常なしなら「異常なし!はい終了!」って終わらせて欲しいのに、半年後また診せてって言われると、完全なる白では無いのね…と不安な気持ちが出てきてしまう。
白どころか、むしろ黒よりのグレーのような気持ちになってしまうから極度の心配性ってホントしんどいです。
とりあえず、病院から帰ってきてすぐに夫と母親に結果を伝えた。
すると2人とも、
「異常なしで良かったじゃーん!」と。
ま、そうなりますよね。
当然の反応です。
「でも半年後にまた行かなきゃいけないんだって!」と言ってみるものの、
「大丈夫でしょう!^_^」と。
2人ともあまりにも安心しきってるからついつい私も、(あれ?黒よりのグレーだと思っていたけど、これって案外大丈夫なやつなのかな?)って思えてきたりして。
これは心配性の人のあるあるなのですが、一人で考えていると悪い方悪い方へとどんどんどんどんハマっていく。
そこに他の人の意見がポーン!と入るとハッとするわけ。
あれ、これって案外大丈夫そう・・・?って。
悩んでる時って、超超視野が狭くなってしまっている状態なんですね。
私も夫や母親の言葉に一瞬は大丈夫かも…と思いましたが、一人になるとまたマイナスな方に引きづり込まれてしまうんですがね( ̄▽ ̄)
そして、残念ながらその不安な気持ちは日を増すごとにさらに大きくなっていったのです。
自分の中で完全に納得出来ていないそのしこりは、私にとってはやっぱりグレーのしこりなわけで。
どんなに、人に「大丈夫大丈夫!」って言われたって自分の捉え方というか、診断結果を先生に言われた瞬間に感じた気持ちが結局全てなんだと思います。
あの時安心を感じなかった私の気持ちが、その後安心に変わることはないんです。(←自分のことながら面倒くさい性格でごめんなさいね(笑))
グレーのしこりはその後も私を苦しめ続けた。
お風呂ではとりあえず毎日確認。
「よし、今日もしこりに変化なし!」
楽しいことがあっても頭の片隅にはいつも胸のしこりのことが。
そのたびに「半年後、私の運命が決まるんだな…」と改めて思い出す。
テレビやネットを見ているとやたらと目につく乳がんという言葉。
「何かのお告げなのだろうか…」
ここまで来るともはや病気ですよね。
しこりうんぬんの前に心がやられてしまっている。
それくらい、半年後のことがずっと気がかりで気がかりでしょうがなかった。
最初の受診から半年後の2021年2月
半年間、私は1日も欠かさず胸のしこりを確認し続けました。
でも冷静になって今考えると、そんな毎日触ったって逆に変化に気付きませんよね。
これはのちに病院でも言われたのですが、確認は月に一度くらいのペースの方が良いと。
それ以上の頻度で行うと変化に気付きにくいそうです。
まぁ、確かにそうですよね。笑
でもそのときは本当毎日そのことばかり考えていたので、毎日異常がないか確認しないと不安で仕方なかったんです。
「今日も大丈夫…ホッ」みたいな。
そんなこんなで不安な毎日を過ごすこと半年。
予約していた再診の日がやってきました。
もう、大袈裟じゃなく1ヶ月くらい前からカウントダウンを開始するくらい緊張していた。
半年間ずっとしこりの大きさは確認している。
だけど、自分が気付かないだけで実は大きくなっていたらどうしよう?
もし「もっと詳しい検査をしましょう」と言われたら?
もし、もし…って。
そんな思いを抱きながら病院へ向かった。
到着すると、さすが人気病院。
めちゃくちゃ混んでる!
半年前の初診のときもびっくりしたけど、今回も人の多さにまず驚いた。
でも、2回目だから前回よりはどこか冷静で。
多分、これから起こる流れが大体分かっているからだろう。
それと、ここにいる女性みんながきっと私と同じような不安を抱えて来ているんだろう、と考えるとなぜか心が少し安心するから不思議。
家で半年間モヤモヤして過ごしているときよりも、病院に来てからの方がずっと心は落ち着いた。
(どうかどうか、今回はスッキリとした「異常なし」でありますように!(;ω;))
検査着への着替えを終え、待っていると30分ほどで名前が呼ばれた。
初診のときとは違い今回は予約を取っていたので案外早かった!
まぁそれでも30分待つのだからさすがの人気ぶりではありますが。
診察室をノック。
まれ子「こんにちは。お願いします。」
そう言いながら診察室に入ると、前回同様、優しそうな男性医師が間髪入れずに話を始めた。
先生「こんにちは!半年前のしこりの件だよね!はいっ!じゃまず診せてくださいね〜!そこに横になってくださいね!」
おおお!
半年前と同じ展開!
なんとスピーディーな診察!!!
先生も看護師さんも素早いっ!
あれよあれよとベッドに案内され、すぐに触診が始まる。
先生「はいはい。このしこりね〜!うんうん。確かに…あるね。ではまずはエコー撮ってから!今回はマンモはしませんから、エコー終わったらまた結果話しますからね〜」
まれ子「はい、分かりました。」
今回も診察時間はものの3分くらい?
毎度のことながら、先生と看護師さんの完璧な連携プレーには感心してしまう。
(ところで!今回マンモやらないのか!てっきり今回もマンモがあるのかと思っていた…。でもエコーだけで良いってことは?もしかして大丈夫そうってこと?)
なーんて、自分に都合の良い解釈をしながらそのままエコー室に移動する。
少し待つとすぐに名前を呼ばれ、前回同様薄暗いカーテンの奥へと通された。
「はいっ!どうもこんにちは〜!!えーっと半年前に一度来てて、今回二度目ですね〜!では今日もエコー始めていきますよっ!」
おおっ!
前回の元気な検査技師さんの登場!笑
まれ子「よろしくお願いします。」
検査技師さん「半年間、たまに触ってみましたか?」
まれ子「はい…半年間毎日確認しました。」
検査技師さん「毎日っ!!!それはすごい!しかし毎日触っていると逆に変化に気付かないってこともありますからね〜!一ヶ月に一度くらいのチェックでちょうど良いんですよ!はははっ!」
まれ子「あっ…そうなんですか!これは確認し過ぎましたね…ははは」
検査技師さん「でもこうやってちゃんと検査に来て素晴らしいです!これからもそうしてくださいね〜!」
まれ子「そうですか。わかりました。これからもそうします。」
なんていう会話を繰り広げながらエコーは無事終了。
今回は2回目なので検査技師さんのおしゃべりシーンはだいぶ割愛しましたが、他にもいろいろ話してくれましたよ。(笑)
とりあえず今回も元気いっぱい!
そして登場から退場までスピーディー!
毎度のことながら見事です。(笑)
その後、検査着から普段着に戻り待合室で待っていると、間もなく名前を呼ばれた。
トントン。
まれ子「失礼します。」
先生「例のしこりね、診たんだけど、今回も問題なさそうです!前回から大きさも変わってなくて、今回も怪しい感じはないね〜!」
まれ子「本当ですか…(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)」
良かった。良かった…良かったよう〜〜
なんでもないって…(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)
これでようやく私としこりとの戦いは終わる…
あぁ、半年間長かったよ…
先生「で、次来てもらう日なんどけど…!」
(なぬぬ?!(゚∀゚)?!?!つ、次?!)
先生「もう一回診せて欲しいから、次来てもらう時期なんだけど。また半年後でお願いしますね!」
(ぬぉぉぉ?!なんと…?次…え、また半年後ですと?!今回で大丈夫!ってことじゃなく?!また次回もあるのぉ?!)
一瞬ホッとした気持ちが、先生の言葉ですぐに不安ゾーンに引き戻された。
先生「念のため、また半年後に診せてください」
不安のあまり、私は思わず聞いてしまった。
まれ子「あの…!私この半年間ずっとずっと不安で…。それでどうなんでしょうか?このしこりはあまり心配はしなくても大丈夫な状況なんでしょうか?」
先生「うん。今のところはね。また診せてもらって、そこで怪しい感じがあれば針刺して詳しくみるからね〜!」
まれ子「そ、そうですか。分かりました…」
(な、な、なんか違う!!!( ;∀;)私が欲しい言葉じゃない〜!でもこれ以上はなんも言えねぇやつーーー)
先生の口から私にとって安心できる言葉が欲しくて聞いたのですが、残念ながら納得出来る言葉を聞くことは出来ませんでした…( ;∀;)
いや、決して先生が悪いわけではありませんよ!
状況をそのまま伝えてもらったので、確かにその通りなんですよね。
先生「ではまた半年後にー!」
まれ子「はい・・・」
……
出た…出たよ、また半年後。
ここまでしんどかったのにまた半年後だってよぉ〜!!!( ;∀;)
また半年間、頑張らねば…
その後、受付にて半年後の予約を取って帰りました。とさ・・・
さらに半年後の再診までと妊活の開始
初診、そして半年後の再診。
どちらでも「今のところ大丈夫」としっかり言ってもらったのに、どうして私の心はこんなに晴れないのだろう?
状況的に今心配することは何もないはずなのに。
病院から帰り、夫と母親に結果を伝えた。
そしたらやはり2人とも「良かったねぇー!」と。
うん、うん、良かった( ;∀;)良かったのだけどなんか違うのよ〜という私の気持ち。
おそらく私は、先生のちょっとした一言にやたら引っかかっていたんだと思う。
「今のところ」とか、「怪しくなればもっとちゃんと調べます」とか。
でも、毎回病院にいるあの患者数を見ると、おそらく全員初診ということはないだろうから、多分私のように何度も診てもらっているんだろう。
きっと胸のトラブルって一度診ただけじゃ分からないことが多く、間隔を空けて何度か調べることが大切なんでしょうね。
そう思えばしっかりと何度も診ていただき本当に良かったなぁと今となっては思いますが、そのときはもう本当不安が強くて「とにかく何か安心させる言葉をちょうだいよ〜」という気持ちでいっぱいだったんです。
そこから始まった私としこりの二度目の半年間。
実は私、再診の際に先生にこんな質問もしていたんです。
それは、妊娠を希望していることについて。
この頃ちょうど夫と、よく2人目については話をしていて、コロナ禍ということもありかなり慎重ではあったのですが、もし再診の際に「大丈夫!」とすっきりした結果を伝えてもらえたら、妊活を開始しようと思っていたんです。
ですが、思いがけない二度目の「半年後」という言葉にショックは受けながらも、とりあえず妊娠についても聞いておかないと!と思い、先生に何点か確認をしていました。
内容としては、
- 今の状態で妊娠しても大丈夫か?
- 半年後の再診ということだが、その時妊娠していても診てもらえるのか?
大きくこの2点。
すると先生は、
「問題ないです。妊娠していたとしても次回もエコーのみなので、検査できます。」と。
私の性格上、モヤモヤが残る中で妊活開始するのはちょっと抵抗があったのですか、またさらに半年後を待っていても、私も夫もどんどん年齢を重ねるだけだな・・・という思いもあり。
ということで、しこりを気にしながらの妊活もここからスタートしました。
モヤモヤの中過ごした2020年〜2021年
またもや長くなってしまったので、この続きはまた別記事にします。
(引っ張って引っ張ってすみません〜)
こんな感じで、2020年はひたすらモヤモヤ過ごした一年でした。
それは、この胸のしこりだけじゃなく、謎の貧血症状もあったりして別の部分での心のモヤモヤも激しくて。
今思うと、そこまで?!と思うようなことでも当時はすごく辛く感じたので、本当に心が落ちていたんだと思います。
そんなこんなで暗めの話が続いていますが、ここから少しずーつ元気になっていきますので、良かったら最後までお付き合いいただけたら嬉しいです。
ではっ!
また次回の記事で!