こんにちは!
まれ子です。
強迫性障害の記事を書き始めてから私のブログを見てくださる方が多くなり、自分と同じような悩みを抱えている方って実は世の中にたくさんいるんだな、と感じているところです。
それと同時に、強迫性障害ってすごく身近な病気で誰でもなりうる可能性があるのに、情報自体がすごく少なく、そのためあまり人に話せずに辛い思いをしている人も多いんだと改めて思いました。
そこで。
今回は真面目に書こうと思います。
・・・いや、いつも真面目ではありますが(笑)
いつもは出来るだけ明るく前向きになれるような内容を書こう!と心がけていたので、実は思いっきり落ちていたときの話ってまだ書いたことが無かったんですよね(°▽°)
なので今回は、私が強迫性障害でしんどかった時の話です。
ちょっと暗くなっちゃうかもしれませんが、今現在の私はとても元気なので、「こういう症状もあるんだな〜」程度に軽い気持ちで見ていただけたら幸いです^ ^
強迫性障害の辛さ!加害恐怖と疾病恐怖
そもそも強迫性障害とは何か?については過去の記事に書いていますので良かったらこちらをどうぞ。
私が患った症状の中で特にもしんどいな・・・と感じたのが、【加害恐怖】と【疾病恐怖】です。
それぞれどんなところが辛かったのか、私の症状をまとめていきますね。
加害恐怖の辛さ
加害恐怖って、なかなか聞き慣れない言葉だと思います。
インパクトもありますしね(笑)
でも、名前のまんま、なんです。
自分が他の誰かに害を加えるんじゃないか?と恐怖を感じること。
例えばですが、普通に道を歩いていたとします。
向こうから誰か知らない人が来てすれ違う。
これってまあ、普通のことですよね。
ただ単にすれ違うだけなので。
でも、私が加害恐怖の症状があったときは、このちょっとしたことにも恐怖を感じてしまいました。
すれ違ったあと、怖くなるんです。
「私、今すれ違ったとき、ぶつかってないよね?あの人怪我してないかな?」
当然、ぶつかったならぶつかった感覚があるはずだし、ましてや相手が怪我するほどならとんでもない衝撃が自分にもあるだろうし。
頭では分かるんです、それはちゃんと分かっている、でもすごく不安。
そこで私がどうするかというと、すぐに振り返り相手の様子を確認。
相手が普通に歩き去るのを見て、何も起きてないぞ!というのを確認し、なんとか私もその場を去ります。
(本当は目でみる確認だけじゃ正直不安でしたが、まさかすれ違っただけの他人に「私今ぶつかりませんでした?」って聞くのもおかしいし・・・と、なんとか自分を納得させてやり過ごしていました。(笑))
あとよく聞く話では、車の運転もかなり恐怖を感じるとか。
私自身は結婚してから車の運転をしていないので、実際に経験はないのですが、想像しただけでもめちゃくちゃ気持ちは分かります。
車の運転って咄嗟の判断の連続だし、歩行者もいるし、常に危険と隣り合わせだし・・・昨今はドラレコが付いているというプレッシャーが半端ないし!
いや〜・・・考えただけでゾッとしますね。。( ;∀;)(笑)
自分が何かをしちゃうんじゃないか?という恐怖はホント強迫性障害特有の恐ろしさがあり、なった人にしか分からないしんどさがあると思います。
その中でも特に特に!厄介なのが、強迫性障害を発症する前の自分の行いに対する加害恐怖の症状です。
「そう言えば・・・数年前のあのときのアレ。今さらだけど大丈夫かな・・・?」
ってやつです。
これ、当時は全然考えもしなかったことが、突然ふとしたときになぜかピンと思いついてしまうことが私の場合はよくあって。
・・・普通に考えて、大丈夫だったから当時も今も何も起きていないのに、なぜか突然心配になるんです。
先ほどのことを例に挙げると、「数年前にすれ違ったあの人、本当に大丈夫だったかな・・・?」という具合で。
ありえないことを真剣に考えてしまうんです。
最終的にどうなるかというと、「今警察が私のことを探していたらどうしよう?」→「もしそうなったら夫は?娘の生活はどうなる・・・?」
最後ここまで考えが飛躍するのがお決まりパターン。
一応確認ですが、そんな警察沙汰になることは私、何もしたことありません。(笑)
なのに怖くなる。
負のループに突入してしまうと悪い方悪い方にしか考えがいかなくなっちゃうんですよね。
この時間が本当にしんどかったです。
普通の人が聞けば、そんな何年も前のことなんて今さら何か起きるわけないでしょう?何が心配なのさ!と言われてしまうと思いますが(実際その通りだと思いますし)、でも離れないんです。
これがこの病気の怖い部分。
論理的におかしいのは十分分かるのに、なぜか変な考えが頭から離れない。
そうなんです。おかしいって分かるのに、なぜか頭に浮かんでしまう。
おかしいって自分で分かるゆえに、周りの人に相談もできない。
変な人って思われたら嫌だから。
それで結局、周りには分からないように自分の辛さを隠しちゃう・・・
これが辛いのよーーー( ;∀;)
しかもこれって、何気ないときにいきなり思い浮かぶんです。
ピンッとくるというか!
私の場合だけど、ニュースを見てるときに思い浮かぶことが多いかもしれません。
情報漏洩、諸々の詐欺、出会い系のアレコレ。
この手の話題を聞くとなぜかすごく怖くなる・・・
被害に遭ったらどうしよう?じゃなくて、なんらかの関係で自分が関わっちゃったらどうしよう?って。
加害者側ってことですね。
もちろん!これらのトラブルに一切関わったことはありません!!(笑)
だけど、身近な犯罪っていうのかな?誰にでも起こりうる身近な話題から発展した事件とかをみると、すごく怖くなるんですよね。
「自分がなにかしちゃったらどうしよう?」って。
しつこいようですが、何もしていません。(笑)
むしろ、こんなことにビクついているような人間が世間を賑わす事件なんて起こすわけないんですけどね( ;∀;)
自分でも分かっているけど、おかしな考えが頭から離れないのが加害恐怖の辛いところです。
疾病恐怖の辛さ
疾病恐怖とは、自分が何か大きな病気にかかっているのではないか?と不安で不安でどうしようもなくなる症状のことです。
以前の私の話ですが、小さなホクロを見つけるだけでもアウトでした。
「これ・・・もしかして皮膚癌?」と怖くなってしまい、病院で診てもらうまでは気持ちが落ち着きません。
あとはデキモノも苦手です。
ここ3年ほどの間で、胃カメラ2回、レントゲン複数回、お腹のエコー(妊娠ではない)複数回、心電図一回やってます。
しかも全て定期的に行う健康診断などではなく、外来で。
一年に一回は子宮頸がん検診もやってますし、乳がん検診なんて半年に一回。
血液検査なんて何回やったか数え切れないほど。
(ちなみに乳がん検診は、毎回マンモグラフィーではなくエコーだけのときもあります。昨年良性の腫瘍があることが発覚し、それから定期的に受診しています。)
気になる症状があるとすぐに病院に行ってしまうので、シンプルにお金がかかる!( ̄▽ ̄)
もちろん、胸のしこりのときのようにすぐ受診が必要なこともあるけれど、それ以外の8割ほどがただの心配のし過ぎで終わります。
一度どこか気になる症状を見つけてしまうと、気になって気になってしょうがないんです。
「まぁ、大丈夫っしょ!」なんてワードが当時の私の中には一切なかったので、とりあえず調べまくる!
お察しの通りだと思いますが、こういう時にネット検索が良い結果を招くことって・・・ありませんよね(笑)
最終的に「死」に結びつくような怖いことばっかりに目がいき、ただただ不安を煽られるだけです。
そうなるともう私はパニック!
「自分は重い病気なんだ・・・」と完全な思い込みゾーンに入り込んでしまい、日常生活に支障が出ます。
・・・
その後猛ダッシュで病院に行き、「大丈夫」と言ってもらい、やっと安心・・・。
も、束の間!!!( ;∀;)
すぐに次の気になる症状を発見する!( ;∀;)
その繰り返しでした。
加害恐怖と疾病恐怖が良くなったきっかけ
ここまで、強迫性障害の症状が酷かった時期の話を書きました。
自分で言うのもアレですが、結構しんどかった時期もあり「どうなっちゃうの・・私のこれからの人生・・・( ;∀;)」とめちゃくちゃ落ち込んだ時もありました。
・・・が、今は元気です\(^^)/
自分の中で考え方のコツを見つけたり、良い思い込みをさせたりして(笑)、徐々に徐々に回復していった感じです。
あくまで私なりの考え方ではありますが、ここからは加害恐怖と疾病恐怖が良くなったきっかけを書いていきますね。
▼関連記事はこちら
加害恐怖が良くなったきっかけ
もうこれはシンプルな話なんですが、気にしない!こと。
( ̄▽ ̄)
いやいや!それが出来ればなんの苦労もしないのよ〜って話ですが、これしかないんですよね。
ただ、強迫性障害特有の思い込み状態の時って、自分の考えや思いついたことが正しいような気がしてしまうので、まずはそうじゃないよって、その考えはおかしいんだよ!って自分の中でまともな意見を無くさないことが重要です。
強迫性障害に騙されない!という気持ちですね。
私は騙され続けたので(笑)
ここが実は一番重要な部分であり、最も難しい部分でもあり。
でもここをクリア出来ると、一つ一つ抜け出す事ができると思います。
強迫性障害の本質を理解するということにもつながってくるのですが、私は本を読み強迫性障害のことを理解したことで一気に快方に向かいました。
「新改版 不安でたまらない人たちへ やっかいで病的な癖を治す」という本なのですが、こちらの記事の中で紹介しているので、良かったら見てみてください^ ^
あと一番厄介な、過去の出来事についての加害恐怖の症状ですが、これももうシンプルに考えました。
強迫性障害になる前の自分の行いについては考えない!と。
正直、キリがないんですよね。
今を精一杯生きるだけでたくさんなのに、過去のことまで気にし出したらもうアウトなんですよ。(笑)
私の人生、未来と過去を考えるだけで終わってしまう・・・!( ̄▽ ̄)と本気で怖くなったので、過去のことは考えない!と、自分のルールとしてもう決めました。
過去の行いについてはノーカウント!
でも、それでももし!考えてしまうようなときは、一度深く深く考えてみます。あえて。
私の中での最終手段です。
Q.「万が一、過去の自分の行いが原因で世間が騒ぐような大きな問題が発生したらどうする?」
↓
A.「もう、そうなったらしょうがなくない?そのときはその問題と向き合い反省し、然るべき手段を取りましょう。そうなったときはその問題を解決させるしかないのだから。でも、だからと言って人生が終わるわけじゃないよ。」
Q.「そのとき家族に迷惑かけたらどうしよう・・・」
↓
A.「今それで悩むくらい、こんなに家族を大事にしてるあなたなんだから、万が一なにかあったって、きっと家族も理解して協力してくれるって!というか、そんなクヨクヨしているヒマがあるなら、万が一トラブったときに家族が一丸となって乗り越えられるよう、もっと絆を深める方が大事じゃない?」
と、ここまで考えます。(笑)
ここまで考えちゃうと、それ以上のことは浮かばない。
ここまで深く考えると、ようやく「まぁいっか!」って思えるんですよね。
疾病恐怖が良くなったきっかけ
今は前のように、ホクロ一つで病院に駆け込む!なんてことはまずありません。
というよりも、一瞬気になることはあるのですが、まぁまぁまぁと自分を落ち着かせてしばらく様子を見る事ができるようになりました。
きっかけとしては、単純に病院に行きまくる自分に呆れてしまったからです。
「気になる!怖い!」という気持ちよりも、「病院行くの・・・面倒だな」という気持ちが勝ったんですよね(笑)
あれは確か・・・足の裏に赤い出来物が出来たとき。
私の中で足の裏というのは一つの敏感ワードになっていたので、ビビビっと一瞬怖くなったのですが、そのときの私はなぜか、「また病院かぁ・・・めんどくさいな」と思い、出来物が気になりつつも数日間放置してみたんです。
さて、数日間放置した赤い出来物はどうなったのか?!
・・・
治ったんです・・・!!!
ま、当然というば当然の結果ですよね。(笑)
だけどこのときの私にとって、病院に行かずに気になる症状が治るということがどんなに凄い&嬉しいことだったか!
この出来事が自分にとって大きな大きなそれは大きな自信になったんです。
このことをきっかけに、ちょっとしたことですぐに焦りまくり病院に行く回数がグッと減りました。
直近だと、気になる口内炎が出来たのですが、3.4日放置してみたら見事に治りました!\(^^)/
こういうときは自分の中でガッツポーズ!(笑)
よしよし!って。
こんな感じで自分の自信を積み重ねています♪
とは言っても、なかなか症状が良くならないときや、私はまだ無いですが、胸が苦しいとかご飯を食べられないとか、緊急を要する場合は例外です。
放置するのが良い!ということでは決してなく、過度に心配し過ぎて焦るのは違うということですね。
強迫性障害の根底にあるものは「変化」への恐怖だった
自分が強迫性障害と診断され思ったこと。
それは「今ある生活を壊すのが怖い」という思いです。
私は、自分が生活の安定を人一倍強く望んで生きてきたことに気付きました。
環境だってそう、人間関係も仕事もなんでもかんでも、同じことを続けるのが好きな人間でした。(良く言えば一つのことを継続できるタイプ?笑)
変わらないもの=素晴らしいと思っていたわけだから、視野が狭い部分が多かったなぁって今振り返るとすごく感じます。
だから、今ある生活が壊れてしまうような出来事が起こったらどうしよう・・・と何度も確認してきました。
全てのトラブルを未然に防ごうと、起こる全ての出来事を注意深く観察しまくりそれがどんどんエスカレートしていったんだと思います。
それは結婚し出産し、家族が増えるとさらに。
私が持つ、心配性の一面も強迫性障害の一面も、根底にあるものは全て同じ、変わることへの恐怖だったんだなって思うんですよね。
そういうことも踏まえて、改めて今、自分との向き合い方を学び直しています。
もちろん、心配性や強迫性障害の症状は人それぞれですので、一概にこれが正しい!ということは言えませんが、私の記事が少しでも誰かの心が軽くなるキッカケになれば嬉しいです。
ではまた!
ポジティブチャレンジ!!
良かったら一緒にポジティブ目指しませんか?